イラスト配信・お絵かき配信をしたいと考える絵描きさん、イラストレーターのひとは多いです。
PCを使ったOBSソフトによる配信でYouTubeやTwitch等から配信するひとがよく見られますが、PCを始めとした配信機材がないアナログ絵描きさんやiPad絵描きさんにとっては、PCからの配信はハードルが高いですよね。

機材を揃えるのにお金がかかるし、頑張って揃えたとしても全然うまくいかなくて無駄になる可能性もあるし…



そうだね。実際、お絵描き配信をしたけど視聴しに来るひとがまったくいなくて挫折したり、飽きて辞めちゃうひとが多いんだよね。
イラスト・お絵描き配信界隈では重宝されていたpixiv Sketchのライブ機能「pixiv Sketch LIVE」が2025年8月27日にサービスを終了してしまったこともあり、お絵かきついでに配信したいというひとには辛いですよね。
というわけで本記事では「アプリで気軽にイラスト・お絵描き配信したいひと」や「あわよくばリスナーやファンがほしい」と考えるひとに向けて、スマホ・iPadでできるおすすめ配信アプリを紹介していきます。
お絵かき配信は需要が低そうに見えてコアな層にはとても求められているジャンルです。実際、配信を始めてファンを獲得したり別の仕事に繋がったケースはよくありますし、単純に絵を書くモチベのために配信してみるという人も多いです。
アプリならスマホやiPadひとつで気軽に始められるので、ぜひ一度試してみてほしいです!
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どれもおすすめだから、ぜひチェックしてみてね!
イラスト・お絵描き配信アプリの選び方とやり方
イラスト・お絵描き配信をしたいひとのなかでも、「どういうスタイルで配信したいのか」でおすすめのアプリが違ってきます。
- スマホやiPadの描画画面を配信するスタイル
CLIP STUDIO PAINTやibisPaintの画面を共有する形で配信したい人に向き。筆運びやレイヤー操作を見せやすく、カメラや照明の調整をする必要がないからラク。画面配信に対応したアプリが必要。 - スマホで手元や自分を映す
アナログ作業や雑談多めでお絵かき配信したいひと向き。自分や手元を映すスタイルは巷のライブ配信アプリと親和性が高くリスナー・ファンを獲得しやすい。
淡々と絵を書く画面を垂れ流して集中したいというひとは描画画面を配信するスタイル、まったり絵を書きながら雑談しつつ絵を描きたいというひとはスマホで自分や手元を映しながらというのがおすすめです。



工程を見せたいのか、作業ついでに雑談したいのかって部分が選ぶポイントだね。
画面共有する形の配信はアプリが限られるという点がデメリット。スタイル的にも新規のリスナーやファンを増やすには難易度が高く、元々ファンがいたり、フォロワーや友人との内輪の交流のために配信したいというひとにはおすすめです。



どうせ配信するならリスナー増やしたいし、あわよくば投げ銭とかイラスト依頼とかで収入が得られたら最高なんだけど…!
投げ銭や依頼も狙っていきたいひとはスマホで人気の配信アプリを使うのが超おすすめです。Youtubeやツイキャスなどとはまた違った世界で、投げ銭が飛びやすいしリスナーも見に来やすいしで難易度が格段に低いという最高の魅力ポイントがあります。ゼロから配信を始めるならYouTubeやツイキャスより圧倒的にハードルが低いです。
スマホやiPadでできるイラスト・お絵かき配信におすすめのアプリ
絵師ばかりが集った配信サービスは現状なく、唯一の存在だったpixiv Sketch LIVEも残念ながらサービスが終了しました。絵を描く側のひとたちがメインで集まったプラットフォームなので、どうしても視聴側の数が少なく、身内配信がメインばかりでサービス存続が難しくなったと推察しています。
本記事で強く推したいのが、リスナー獲得と収益どっちも狙いやすい多種多様なジャンルが配信されてるアプリで「お絵描き配信」をぜひ試してほしいということ。YouTubeを始めとした大手プラットフォームで始めるよりも圧倒的に難易度が低いのは間違いありません。
配信アプリは数多くありますが、そのなかでもリスナーと収益を狙いやすいアプリと、イラスト制作に集中するのが第一のひと向けのアプリをそれぞれ紹介していきます。
Pococha(ポコチャ)
- 視聴の母数が大きい
- 投げ銭の導線が分かりやすい
- ライブとラジオの2モード
- 自分や手元を映す作業配信に合う
- 新人でも露出を取りやすい
Pocochaという名前を聞いたことがある人は多いはず。なんとなくイメージで「そういう系を求めてるわけじゃないんだよな」と思ったひともいるかもしれません。でもちょっと待ってほしい。
Pocochaはかなりメジャーなライブ配信アプリです。それゆえに、長い歴史が築いたレコメンド力の高さと投げ銭文化が浸透したユーザー数がとても多いというのが配信初心者に強く推したいポイントなんです。
始めたてのひとの配信にも人が集まりやすいようにアプリ内で動線がしっかりしてるので、お絵描き配信あるあるのひとつである「そもそも人が来ない」という最初にして最大の壁が圧倒的に飛び越えやすくなってます。
画面共有ができないので自分や手元をスマホのカメラで映しながらの配信スタイルにはなりますが、お絵かきしながらリスナーのコメントに答える雑談形式の配信にはもってこいです。
なによりPocochaを始めとした主要のライブ配信アプリは投げ銭(いまはギフトという呼びかたが主)を当たり前のようにするリスナーたちで溢れて、それがひとつの文化を形成しています。あわよくば収益を狙っていきたいひとにもおすすめしたいアプリです。
実際Pocochaでお絵かき配信をするひとは結構いるので、自分のスタイルに合いそうかどうかをチェックしてみてはいかがでしょうか。もちろん無料で利用できます。


IRIAM(イリアム)
Sponsored by IRIAM Inc.
- 自作イラストでセルフ受肉できる
- スマホ1台でVTuber風の配信
- 交流とギフト文化が強い
- 雑談と相性が良い
- 画面共有は非対応
IRIAMはオリジナルのイラストをアバター化して配信できるアプリです。
VTuberのようなスタイルで配信ができるアプリのなかでは唯一無二といっていいほどの人気を誇ります。
顔出しはしたくないけど配信はしたいというひとには、もはやIRIAM一択と言ってもいいぐらいです。
残念ながら画面共有やスマホのカメラでなにかを映すことはできないので、お絵描きの工程を見せながら配信するというスタイルは現状できません。なので、お絵描き作業ついでに雑談したいというひとと相性が良いです。
なにより自分で描いたイラストをアバター化して、それを配信の顔として振る舞えるのはIRIAMだからこその魅力です。
IRIAM内でイラストレーター等のタグで検索すると、自分で描いたキャラクターをアバターにして配信している絵描き配信者さんがたくさん出てきます。
ここ数年で人気爆発中でユーザー数がどんどん増えているのがIRIAMです。初配信枠もあるので初回の配信でも一定数のリスナーが観に来るのは間違いないので、お絵描き作業中にまったり雑談したいという人はぜひチェックしてみてください。


Twitch
- iPhone・iPadの画面配信に対応
- クリエイティブのカテゴリがある
- 競合が多く視聴獲得は工夫が必要
- 長時間の定期配信に向く
- 収益化はハードル高め
TwitchはPCによるOBSでの配信のイメージが強いですが、スマホやiPadのアプリから気軽に配信を始められます。ゲームカテゴリが圧倒的に多いですが、お絵かき配信やクリエイティブ向けの居場所もしっかりあります。
iPadの画面をそのまま配信できるので、ProcreateやCLIP STUDIO PAINTの筆運びやレイヤー操作をリアルに見せたい人に向いています。工程を共有したいひとには最も“しっくり来る”選択になりやすいです。
一方で、視聴者を集める難易度は高めです。そのため、発見されるための試行錯誤が重要です。例えばサムネイルに「何を描くか」「どこまで進めるか」を入れてタイトルには作品名と工程名を明記したり。タグを「illustration/digital art/Procreate」など、視聴者が辿る検索経路を想像してきちんと設定しましょう。
Twitch内でお絵かき配信を探して視聴する層は限られているものの確実にいるので、日々コツコツ続けていれば一定数のリスナーは定着するでしょう。イラストのテイストによっては結構外国人リスナーが来たりするので面白いです。
配信のやり方自体はシンプルで、アプリからモバイル配信を選ぶだけで簡単に始められます。スマホやiPad、タブレットの画面を映す形になるので、通知や個人情報の映り込みは事前に必ずオフにしておきましょう。
お絵かき配信以外にゲーム配信もしたいひとにも、やはりTwitchはおすすめです。


ツイキャス
- iOSのスクリーン配信に対応
- カメラ配信とラジオ配信も選べる
- 30分枠の運用が基本
- 国内ユーザーが多い
- 収益化は工夫が必要
ツイキャスは馴染のあるひとが多いかもしれませんね。Twitchと同様にスマホやiPadの画面を共有しながら配信するスクリーン配信に対応しています。もちろんカメラを使って自分や手元を映したり、ラジオ配信も可能です。
お絵かきアプリの画面をそのまま見せられますので、線のタッチや配色の決め方など、細かな手つきまで伝えやすいです。
ツイキャスは基本的に1枠30分という時間制限が設けられているのが特徴です。(リスナーから贈れるコインを消費して枠を延長することは可能)
だらだら長時間一気にお絵かき配信したいというひとには不向きですが、そういうわけじゃないひとにとっては、意外と1枠30分という仕様はお絵描き配信と相性が良かったりします。たとえば「1枠目でネームとラフ」「2枠目で線画」「3枠目で色のベース」と区切ることで、進捗を見せるタイミングを自然に作れます。なにより描いてる側が集中しやすいんですよね。
収益はアイテムや有料配信を活用することで得られる仕組みになっています。投げ銭文化の厚みはPocochaほどないですが、ユーザーの距離感がなんとなく近くてコアなファン(常連)がつきやすい印象。


イラスト・お絵かき配信に需要はある?人は来る?
需要は確実に一定数あります。ただ、長いイラスト制作の工程のみをジッと視聴しつづけたいというひとはあまりいないでしょう。無言で淡々とイラストが出来上がっていくのを眺めるだけだと、どんなに好きなイラストや絵師でもつまらないと感じてしまうのはしょうがないことです。
なのでリスナーやファンを増やしたいというひとは、ただ描くだけでなく雑談を織り交ぜたりと絵師本人の個性も出していくと差別化もはかれて視聴数も伸ばしやすいです。
配信スタイルや形式も大事ですが、プラットフォーム、つまりアプリ選びも伸びやすさに大きく左右します。“見に来る文化”が強い配信アプリは集まりが早いです。雑談と相性が良いPocochaやIRIAMは、作業ついでの配信でも人が集まりやすい傾向があります。
アプリそれぞれの特徴が自分に合うかどうかも継続して配信できるかに直接的に繋がってくるので、まずは本記事で紹介した配信アプリがどんなものかチェックしてみるのがおすすめです。
イラスト・お絵かき配信をするメリット
お絵かき配信でリスナーを集めて副収入、イラスト依頼等を狙っていくのはもちろんアリですが、そうでなくてもお絵かき配信すること自体にもメリットは多いです。
- 一人作業の孤独がやわらぐ
- 見られている意識でサボりにくくなる
- 率直な感想がもらえてモチベになる
- コアなファンがついてやる気になる
- ギフトで収益が狙える
- 過去配信をポートフォリオにして依頼につながることがある
絵を描くのは孤独で長い集中力がいる作業です。どんなに絵を描くのが好きでも、長時間集中して一枚の絵をあげるのは大変です。絵がうまくなるには絵を描くしかない。そのためにドローイング等のイラスト練習を繰り返すのも普通にしんどいです。
だからこそ「ついでに配信してみる」が効いてきます。
お絵かき配信は、作業に“見られているリズム”が加わることで継続しやすくなります。「今日はここまで描きます」と宣言して区切るだけでも集中が保ちやすくなります。雑談を挟めばひとりで粛々と取り組むよりも長時間続けやすくなります。イラストに対するコメントがくれば制作の励みにもなります。
絵を描くついでに配信する。その結果、副収入やイラスト依頼に繋がれば万々歳。そういう気楽な心持ちで、まずはお絵かき配信をやってみることをおすすめしたいです。紹介したアプリならスマホやiPadから簡単に始められますし、やってみて合わなければ辞めてしまえばいいだけです。
PCを使って本格的にOBSで配信するのももちろん良いですが、ライブ配信アプリを使った配信なら機材の準備を始めいろんなハードルを下げて気楽に始められます。お絵かき配信しようか考えていたひとは、まずはアプリを試してみてはいかがでしょうか。
イラスト・お絵描き配信アプリを利用するのに必要な機材
配信自体はアプリをダウンロードすればすぐにできます。
スマホをiPadさえあれば簡単に始められますが、あったら便利な周辺機器も紹介しておきます。少し足すだけで、見やすさと音はぐっと整います。
- 固定具(卓上三脚、クランプ式アーム、俯瞰用アーム)
- 照明(小型リングライトまたはデスクライト)
- マイク(まずは内蔵でOK。気になるなら有線のピンマイク)
- 電源と通信(充電しながら配信。安定したWi-Fi)
自分や手元を映すスタイルの配信ならスマホを固定するための固定具が必要です。テーブルに固定して角度を自由に変えやすいクランプ式のアームがおすすめ。これなら自撮りと手元どちらも切り替えやすいです。
照明はひとつ小型のリングライトやデスクライトがあると格段に配信しやすくなります。正面か斜め上から一灯照らすだけで十分です。紙にイラストを描く場合は、紙に影が強く出ない位置に調整しましょう。
マイクはなくても全然問題ありません。配信をしていくなかで環境音や音質が気になった場合に検討するぐらいでいいでしょう。



画面配信や手元配信どちらとも、スマホやiPadの画面を映す場合はおやすみモードを使ったりして通知が出ないように気をつけよう!
スマホやiPadでイラスト・お絵描き配信アプリを始めてみよう
今回はスマホやiPadからできるお絵描き配信として、おすすめのアプリを紹介していきました。
アプリ | 画面配信 | 手元カメラ | 収益化 | 向いているスタイル | ひとこと |
---|---|---|---|---|---|
Pococha | × | ◎ | ◎ ギフト文化が強い | お絵かき雑談 | 新人でも露出を取りやすいです |
IRIAM | × | - | ◎ ギフト文化が強い | 自作キャラで疑似VTuber | 画面共有は不可。セルフ受肉で作業雑談向き |
Twitch | ◎ | ◎ | △ 条件あり | 工程を見せる配信 | アートカテゴリで配信しよう |
ツイキャス | ◎ | ◎ | △ 工夫が必要 | 区切り配信 | 30分枠で進捗を刻むスタイル |
お絵かきついでに雑談も楽しみ、しっかり人にも来てほしい場合はPocochaかIRIAMが向いています。投げ銭(ギフト)が動く土壌があり、リスナーや収益化という最初の壁を越えやすいです。
お絵かき画面を共有するスタイルの配信では、アプリ内で対応しているTwitchがツイキャスが使いやすいです。リスナーや収入の獲得を狙うというよりは、サボらず集中するために作業配信して環境をつくれるというメリットが活かせます。
PocochaとIRIAM、Twitchとツイキャスは同じライブ配信系アプリですがまるで毛色が違います。根付いている文化もリスナー層も雰囲気もなにもかも別物と言っても過言ではありません。
だからこそどっちの世界も覗き見て、そのうえでお試しでも構わないのでイラスト・お絵かき配信をしてみるのがおすすめです。Twitchではまったく視聴されなかったのに、Pocochaなどのライブ配信アプリを始めたら副収入を得られるまでになってさらにイラスト依頼も数件もらえたという話は結構あります。
イラスト・お絵描き配信に興味があるひとはぜひチェックしてみてください。
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