文章を書くのが好きなユトリ(@akainochan)です。ブログや小説執筆を趣味としている僕ですが、パソコンで作業を進めているとどうしても集中力を欠いてしまうことが多々あります。
画面上に現れるLINEの通知や、気づいたら開いているTwitterなどなど…様々な使い方ができるパソコンだからこその弊害が邪魔をしていきます。強く自分の意志で律することができるに越したことはありませんが、どうしても難しいのが人間の性…。
本記事で紹介するポメラのDM100は「文章を書くこと」だけに特化したガジェットです。
ネットサーフィンもSNSの閲覧も何もできません。もちろん通知機能もないので、スマホの通知さえOFFにしておけば集中を欠くものが一切なくなります。僕はスマホも持たずにポメラDM100だけを持って喫茶店に行くのが日課になりつつあります。文章を書く以外にすることがない状態なので、作業がとてもはかどります。
国語辞典や英和辞典、スマホアプリと連携しクラウドへのアップロードなど、書くために必要最低限の機能はしっかりと搭載されています。
というわけでポメラDM100の実際の使い心地と、さらに後継機であるDM200との違いをレビューしていきます。
ポメラとは
ポメラとはキングジムが展開している文章執筆デバイスのシリーズです。
「いつでもどこでもメモる」をキャッチコピーにしており、開いてすぐにテキスト入力できる機動性の速さ等が売りになっています。メモる、という表現を使っていますが、10万文字クラスの長文でも余裕で執筆可能です。
小説家でもポメラを活用しているひとは多いぐらいなので、短文メモ用というよりは長文を集中して書くためのデバイスというイメージがぴったりでしょう。
ポメラDM100の外観
形状はノートパソコンのように折りたたむ仕様です。
全体がマットなブラックになっていて高級感があります。
裏面には乾電池を入れる部分、サイドにはUSBポートとSDカードのスロットがあります。
執筆したテキストは本体のストレージかSDカードに保存することができます。また、USBポートから直接パソコンと繋げることでデータのやり取りも可能です。
大きさ
閉じている時の大きさは奥行12cm、幅は26.3cmでした。
男性の手を添えるた時のイメージです。コンパクトな印象を受けると思います。
当然キーボード部分もコンパクトになりますが、打鍵する上で不便性は感じていません。
むしろ打鍵感が心地よいのでタイピングはしやすいです。
重さ
単3乾電池2本を入れた状態の実測値で431gという軽さです。
500mlの飲み物よりもひとまわり軽いぐらいなので、持ち運びにおいて煩わしさを感じることはありません。
サイズも片手でつかめるぐらいなので、お尻のポケットに入れて携帯しようと思えばできるレベルです。
ポメラDM100の特徴
ポメラDM100の特徴をまとめました。
まとめればまとめるほど、小説等に適したデバイスだと感じることができます。
手軽すぎる大きさと重さ
普段持ち運ぶデバイスと言えばノートパソコンやタブレット類になりますよね。
それらと比べると圧倒的にコンパクトで軽いです。
喫茶店等で執筆しに行く場合、かなり手軽に持っていけます。
開いて即起動&執筆できる
公式のキャッチコピーにもある「いつでもどこでもメモる」と言われる通り、開いてから入力できるようになるまでの速度が一瞬です。
開いてから2秒ほどで入力できる体制ができます。
この起動速度は想像以上の快適さをもたらしてくれました。
長時間駆動
DM100は単3乾電池2本で駆動します。
約30時間の稼働が可能となりますので、かなり長いあいだ電池切れに悩むことはありません。
電池が少なくなると通知をしてくれるので、執筆中に突然電源が落ちるという事態も防げます。また、もし電池切れでシャットアウトしてしまっても保存はされるので安心です。
連携機能
ポメラ専用のアプリを使うとiPhoneと連携することが出来ます。
ポメラ側で表示させたQRコードを読み込むことで、作成したテキストを共有できます。
別端末への移動や他クラウドへのアップロードなどにも活用することが可能です。
ポメラQRコードリーダー
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キーボードとしても使える
DM100のキーボードはコンパクトながら打鍵感が心地よく、とても使いやすいです。
そんなキーボードをBluetoothを通して別端末で使うことができます。iPhoneやiPad等での文字入力にも使用可能です。
カレンダー機能
カレンダーを表示させ、そこへメモを載せることも可能です。
仕事の用途で普段使いするひとは、予定を一緒に確認できるので便利に感じるでしょう。
文章執筆に特化した機能
とにかくポメラは文章を執筆するためだけの端末です。
より快適な執筆のための機能を確認していきましょう。
文字サイズ・行間設定
人によってはデフォルトの文字サイズが大きく感じたり小さく感じたりがあると思います。
文字サイズや行間の設定もできるので安心してください。
辞書機能
DM100は辞書機能も付いています。
モニター横のボタンを押すだけで
- 国語辞典
- 英和辞典
- 和英辞典
を一瞬で開くことができ、意味を調べることができます。
分割可でふたつの文章を表示
ふたつのテキストファイルを同時に画面に表示させることができます。
これでひとつのテキストを確認しながら、もう片方のテキストを編集することもできます。
ポメラのメリット
パソコンやスマホと違って機能が限定されてるけど、じゃあメリットってなんなのでしょうか?
とにかく集中できる
スマホのようにネットサーフィンもできない写真も撮れないデメリットこそが、ポメラ最大のメリットと言えます。
パソコンやスマホで作業をしていると、「別の要素」で気が紛れてしまいがちです。知りたいことをググるつもりが色々調べすぎて時間過ぎていたとか、LINEの通知に気を取られてしまうとか…。
ポメラを使っていると、気が紛れる可能性がゼロになります。
ポメラだけを持っている場合、文章を書くか辞書で調べるか以外にできるがないのでサボりようがありません。
集中力を持続させて文章執筆をしたいひとのためのデバイスと呼べます。
目が疲れない
芥川賞作家の羽田圭介もポメラ愛用者で、使う理由のひとつが「目への負担が軽減できる」ということでした。
小説は長文の執筆をしつつ読み直す時間が多いせいで目への負担が大きくなりがちです。
ポメラDM100はアンチグレア液晶を採用しているので、バックライトの刺激が弱く、マットな質感で目が疲れにくい仕様になっています。
今買うならDM100よりDM200がおすすめ
僕がレビューしているはDM100で、その後続機に位置するのがDM200にあたります。
DM100から機能の追加や改善などが行われているので、いま買うならDM200のほうがおすすめです。
DM200で追加・変更された機能
バッテリー駆動
DM200は電子式ではなくバッテリー式になりました。
乾電池が不要になったので、ランニングコストで見るとDM200のほうがお得になります。
フル充電してからの連続稼働時間は18時間なので、1回の充電で2.3日は持つイメージです。モバイルバッテリーによる充電もできるようになったので、使い勝手は間違いなく向上しています。
白黒反転
DM200の追加機能としては、画面を白黒反転できます。
つまり背景は黒、文字は白という状態で執筆ができるようになります。
白黒反転機能のメリットは目への負担が軽減される点です。
やはり背景が明るい白よりも、黒のほうが目への負担は小さくなるでしょう。
無線LAN搭載
無線LAN搭載により、インターネットを介してパソコンやスマホとの連携が取りやすくなりました。
iPhoneのメモアプリで双方で共有し文章編集をするなどが可能です。また、Evernoteなどのクラウドにメールでアップロードしたり、無線LAN搭載のプリンターから直接文章をプリントアウトすることもできます。
DM200になって利便性は確実にあがっています。
類語辞典が追加
DM100と比較したときの最も大きい利点が類語辞典の追加です。
もちろん国語辞典・英和辞典・和英辞典も搭載されたままとなっています。
小説の執筆において類語辞典は必須とも言える存在なので、DM200を購入する理由としては大きいものになります。
変換機能が良くなった
恩恵としては最も大きいです。
DM100と比べて変換機能や優秀になりました。
従来機だと「さくらのはながさきました」と打てば「桜のは長崎真下」となっていたのが、DM200は「桜の花が咲きました」と優秀になっています。
昔からポメラの変換機能は結構アホと呼ばれていましたが、DM200からはアホから脱却されたとの声が出ているぐらい進化しました。
まとめ:小説家も使う優良執筆機
ポメラは執筆に置ける優秀なパートナーとなり得る存在です。
もちろん長文の執筆なんかパソコンやスマホでもできますが、ポメラにしか作れない環境というのがあります。
ポメラ環境が自分にとって必要かどうかで、購入を検討してみると良いでしょう。
- 書きたいのに集中できない
- いつのまにかスマホやネットサーフィン
- パソコンだと目がシパシパして大変
- 執筆のためにパソコン持ち歩くのが嫌だ
- 思いついた時にパッと長めのメモをとりたい
こういった人には、かなりおすすめしたいです。小説家でも使っている方は多くいるようです。
使用者であるライトノベル作家の芝村祐司は、こう言っています。
「買ってもいいかな」ではなく、「買わなければいけない」方のための、非常にいい製品だと思います。使いどころさえ間違えなければ、稼げますよ。
「執筆のためだけにある端末」と考えると贅沢なデバイスです。しかし、だからこそモチベーションが上げられますし、他の機能を削いだことで執筆に集中して打ち込めます。
それでは、ユトリ(@akainochan)でした。
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