プロジェクターが流行っていますね。最近のプロジェクターはモバイル化が進み、価格も抑えられてきたことで気軽にお家や外で大画面映像を楽しむひとが増えています。
さて、今回ご紹介するのはベンキュージャパンより発売された「BenQ GS2」です。
屋内外問わずに使える身軽さを持ち、耐水性や衝撃に強い安心設計が施されながらも500ルーメンの高輝度にHD対応と画質にも抜かりない優秀なモバイルプロジェクターとなっています。
BenQは一般的に液晶モニターなどPC周辺機器類のイメージが強いかもしれませんが、実は4Kプロジェクターで日本シェア率1位となっているほどなんです。そんな覇権メーカーが満を持して出したモバイルプロジェクターなんて期待しかないですよね。
今回メーカー様よりレビュー用にご提供頂いたものですが、それから毎日欠かさずに楽しく使わせてもらっています。はい、期待以上の製品でした。
我が家のテレビ代わりとしてリビング中央のポジションを獲得しました。
というわけで「BenQ GS2」を約2ヶ月間使ってきた感想を解いていきます。
BenQ GS2の特徴
製品仕様(主なスペック)
製品名 | BenQ GS2 |
---|---|
最大輝度 | 500ルーメン |
解像度 | 720p(1280×720ピクセル),フルHD対応 |
コントラスト比 | 100,000:1 |
投影サイズ | 30インチ-100インチ |
アスペクト比 | 16:9 |
本体サイズ | 139×144×139mm |
本体重量 | 1.5kg |
スピーカー | 2W×2 |
OS | Android6.0 |
Wi-Fi規格 | 2.4G/5G(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac) |
Bluetooth規格 | 4.0 |
防水規格 | IPX2 |
バッテリー駆動 | 約3時間 |
充電時間 | 0%の状態から約3時間 |
公式サイト | 詳細スペックはこちらから |
BenQ GS2の特徴
モバイルプロジェクター「BenQ GS2」の主な特徴は下記のとおり。
- バッテリー駆動対応で電源なしでも使える
- 最大100インチまでの巨大映写が可能
- スマホからワイヤレスで投影ができる
- AndroidOSが内蔵されている
- 各動画配信サービスなどのアプリが使える
- 自動フォーカス機能が優秀
モバイルプロジェクターとしての利便性が非常に高く「どこでも気軽に大画面で」を叶えるには完成されたデバイスといっても過言ではありません。
ただ、屋内外で持ち運んで使うか、自宅に常駐的に使うかなどの用途それぞれによっては足りない部分がでてくる場合も考えられます。そういった点も含めて良い部分、悪い部分を詳細にお伝えしていきます。
BenQ GS2の外観デザインと同梱品
- GS2本体
- 電源アダプター
- 規格ごとの電源コード
- リモコン
- 無線ドングル(WDR02U)
- リモコン
- キャリーバッグ
- 説明書類
開封するとコード類がたくさん出てきて「いろいろ繋いだり複雑なの…」と思うかもしれませんが、海外向けの電源コードが付属しているだけです。
外観は高級感をまとったマットな質感に仕上がっています。
前面部は光沢のあるボディに細かい線が交錯したようなチェックに似た模様が施されています。
正面部以外はベージュ色のシリコンベースとなっています。
サラサラとした手触りでホコリや指紋が付かない素材となっているのは嬉しいですね。
側面部のカバーを外すと、外部デバイスと接続するための端子が確認できます。
- 無線ドングル用スロット
- オーディオ端子(3.5mm)
- HDMI端子
- USB-C端子
- USB-A
それぞれ映像や音声の出力に使うことができます。Fire TV StickやPS4などの機器やスピーカーなども接続可能となっています。
BenQ GS2の上部には操作用のボタンが備わっています。
また緑色のランプの点灯数でだいたいのバッテリー残量を確認することも可能。
さすがモバイルプロジェクターだけあって軽いので、本体のボタンで操作すると揺れたり動いたりするため、リモコンでの操作を推奨します。
「BenQ Smart Control」というスマホアプリを使えば、スマホをリモコン代わりとして使用することもできます。文字入力するときなんかはスマホが便利ですね。
底部には三脚用のネジ穴が備わっています。
三脚で高さを調整して使えるので、まさに「どこでも使えるプロジェクター」として最大限の力を発揮することができます。
三脚なら高さだけでなく角度も窯書く調整できるので非常に便利です。
ちなみに本体のみでも15度程度の角度調整は可能となっているので、ある程度は本体のみでも問題なく使用できます。
付属のキャリーケースには本体はもちろん、コード類からリモコンまで収納できるので持ち運びに重宝します。
ちなみに電源コードやリモコン、本体の一式を収納した状態で約2.24kgありました。
めちゃくちゃ軽いとまでは言えませんが、女性でも気軽に片手で運べる重量感です。
BenQ GS2の始め方
使い方は非常にシンプルです。
電源コードとアダプタを繋いで本体に接続すれば充電ができます。
また本体に繋ぐ電源部はマグネット式となっていて、近づけばパチっとくっつく仕様となっています。
もしコードを足に引っ掛けてもGS2本体が転がってしまう心配はありません。
バッテリー駆動対応なので、コードが外れてしまっても電源が落ちることがないのも嬉しいポイント。
電源を入れるまえに、付属の無線ドングルをBenQ GS2本体に挿し込みます。
無線ドングルを接続することで、BenQ GS2がWi-FiやBluetoothに接続できるようになります。基本的に、一度ドングルを挿れたらそのままという認識で大丈夫です。
あとは電源をいれて壁やスクリーンに映写して設定を進めれば使うことができます。
詳しい設定方法は公式から動画でも案内されています。
英語版ですが映像をみていれば手順はわかります。
セットアップ自体は非常に簡単なので誰でも設定することができます。
BenQ GS2の魅力と機能性
BenQ GS2は様々な形式で映像を出力できます。
まず第一に、HDMIやUSBを介してゲーム機やFire TV Stick等のデバイスから映像を出力することができます。
例えばPS4に接続すればゲームはもちろん、PS4上で再生する映像も視聴可能です。
HD対応なので解像度も問題なく、小さめの文字でも濃くハッキリと読むことができます。
輝度も最大500ルーメンに対応しているので砕くて見づらいということもありません。
直射日光や蛍光灯を当てればさすがに見にくいものの、カーテンを閉めて薄暗くした状態なら日中でも問題なく楽しむことができます。
ミラーリングで投影できる
ネットワークを介してスマホやパソコンの画面を映することも可能です。
iPhone等のiOSではAirPlay、AndroidではMiracastという名の機能が備わっていますが、BenQ GS2はそれらのミラーリングにも対応しています。
つまり、スマホの画面をコードに繋がず画面に投影することができます。
スマホ上でのネットサーフィンや写真閲覧、You Tubeの視聴もコードなしで手軽に楽しめるのは嬉しいポイントですね。
BenQ GS2内でアプリを使える
ミラーリングでの動画再生ではYou Tube以外は基本非対応です。
しかしBenQ GS2にはAndroid OSが内蔵されています。
BenQ GS2内でアプリをインストールすれば、BenQ GS2単体で動画配信サービスや音楽アプリを楽しむことが可能です。
- Netflix
- You Tube
- Hulu
- Spotify
- Amazon Primeビデオ
- TVer[/box05]
以上のアプリの確認はできました。
Android OS内臓とはいえアプリストアは「Aptoide TV」と呼ばれるサードパーティ製。
Google Play Storeの代替としての役割で対応アプリの数は少々物足りないのが正直なところですね。
またアプリによってはうまく動作しない場合も見受けられるので、Fire TV StickやPS4などの外部デバイスから出力するのが無難ではあると感じました。
外部スピーカーやBluetooth対応機器に接続
BenQ GS2のスピーカーは普通に優秀なので気になりません。普通に映画やゲーム等を楽しむことができます。
とはいえ音質にこだわりたいひとや、夜中にスピーカーから大音量だしづらいケースはありますよね。
BenQ GS2では3.5mmのイヤホンジャックが備わっているので外部スピーカーに有線接続で出力することが可能です。
さらにBluetoothにも対応しているので、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンとペアリングすれば隣人に騒音によるクレームをいれられることなく大音量で映像を楽しめます。
音の大幅な遅延も感じられることなく快適に視聴できたよ。
BenQ GS2の画質
大画面で映像を楽しむうえで気になるのは画質ですよね。
BenQ GS2は720pのHD対応。とはいえ4Kが台頭してきた今、果たしてHD画質で満足いく映像体験を楽しむことができるのは懸念していました。
しかし、いらぬ心配であると使ってすぐに思い直しました。
普通に鮮やかできめ細かい映像が壁に出力され、映像の雑み感が気になることは一切ナシ。投影サイズを大きくしてもドットの主張が煩わしくなるほどの引き伸ばし感はありません。
約10億7000万の色再現に対応しているだけあって、色彩表現も鮮明です。
HD対応でこれなら4K対応のプロジェクターは一体どんなレベルなんだ…とむしろ気になってしまいました。
ただ4K対応プロジェクターとなると価格も一気に跳ね上がります。
家庭用で楽しむのであればHD対応で申し分なし。BenQ GS2で最高のプライベート映画館を体験できます。
BenQ GS2で気になった点
気になった点は2つありますね。
- BenQ GS2単体で動画配信サービスアプリが使いにくい
- たまに映像が出力されないときがある
前述したとおりBenQ GS2では「Aptoide TV」というサードパーティ製のアプリストアからアプリをインストールして使うことができます。しかし、一部のアプリは動作が正常でなかったり使いにくかったりします。
You TubeやSpotifyなんかは快適に使えますが、HuluやPrimeビデオなんかは挙動がおかしかったりアプリが落ちたり支障が少なからずあります。
僕はPS4やパソコンを接続して動画配信サービスを楽しんでるよ!
もう1点はBenQ GS2の電源をいれたとき、たまにではあるのですが映像が出力されないことがあります。
スクリーンには四角い光自体は出力されているので電源自体は間違いなく入っているのですが、肝心の映像が表示されないんですよね。電源を入れ直せば回復しますが煩わしさは否めない。
他サイトのレビュー等を見ても同じ問題が書かれていないので、もしかしたら個体差か不具合の可能性もあるので頭の隅に入れておきましょう程度ではありますが。
他にもないかな、とつ長く使用していたのですが、気になった点は2つしか見つけられなかったですね。あとは大満足で毎日使わせてもらってます。
BenQ GS2まとめ
「【どこでも映画館に】BenQ GS2 レビュー。どこでも大画面を楽しめるモバイルプロジェクター」と題してお伝えしてきました。
バッテリー内臓でコードレスのまま使用でき、かつコンパクト、かつ映像音質ともに申し分ないほどの綺麗とモバイルデバイスとしてのハードルを軽々と超えてきました。
さらにある程度の衝撃にも耐えられ防水規格も備わっているので、まさに屋内外で気軽に使えるプロジェクターとしては完成されています。
唯一残念な点は対応アプリの少なさと使いづらさかなと感じました。とはいえパソコンやFire TV Stick等の外部デバイスから出力さえすれば不満も解消です。
デザイン面も高級感がありますし総合的に見たら非常に優秀なモバイルプロジェクターとなっています。僕も今後も継続して使うことになりそうです。
それでは、ユトリでした。
コメント