家でデスクワークをする人がどんどん増えている昨今、注目度を高めているのが昇降デスクです。
かくいう僕もほぼ丸1日デスクにかじりついてパソコンかゲームとにらめっこしている日々を送っていて、運動不足やら猫背やら痔やら、座りっぱなしだと生じるデメリットがあまりにも大きすぎるので電動昇降式デスクを使っています。
将来の健康面を考えると、できる限りは対策しておきたいよね。
こちらが現在進行系で愛用しているFLEXISPOTの昇降デスクEQ6です。脚のみを購入し、別の場所で天板を購入し自分でくっつけて使用しています。
FLEXISPOTは昇降デスクに興味をもった人なら誰もが耳にしたことがあるぐらい、昇降デスクの普及に一役買ったメーカーです。それだけあって質も高く使い心地もバッチリで、すぐに物を買い替える癖のある僕でも壊れるまで使用し続けると思います。
とはいえ、です。組み立て後は最高ですが組み立てるまでが結構大変でした。
FLEXISPOTに限らず、電動タイプの昇降デスクはモーターやらが電源やらが搭載されているので非常に重いです。僕みたいに調子に乗って大きめの天板を購入したら総重量が一気にあがって移動等に苦労します。さらに言えば、僕みたいにガサツな人間だとまっさらな天板にネジ穴を開けて固定するのも一苦労。上記のツイートの写真は綺麗に見えますが、実は天板にうっかり貫通させてしまったネジ穴が何個かあります…。
脚と天板を別に購入すると金額もなかなかで、僕のデスクは合計で6万前後はした記憶があります。
電動式昇降デスクは健康面や作業効率(眠いときに立って作業すると覚醒できます)のおいて導入をおすすめしたい製品ではありますが、金額やら重量やら組み立ての面倒臭さやらで推しきれない部分があるのも否定できません。
そんな悩みのせいで購入を足踏みしている人におすすめなのがFLEXISPOTのサブブランドSANODESKより新しく発売された電動昇降式デスク「E150」です。
天板がセットになって箱1つで届く簡易さと20,000円台で購入できる安さ、くわえて組み立てが簡単。なのに製品クオリティはしっかりFLEXISPOTなコスパ最高な製品となっています。今回FLEXISPOTからご提供頂いた同製品を組み立て、使用したレビューをお届けいたします。
SANODESK E150の概要を解説
SANODESK E150の最大の特徴はなんといっても価格です。5万円以上する電動昇降式デスクが一般的ななか、定価27,800円で購入できるコスパの良さが最大の強いとなっています。
価格が削られている分、他の電動昇降式デスクと比較すると性能面では劣っている面はどうしてもありますが、使っていてイライラしたり気になるような部分ではないのでうまいこと価格を抑えたなという印象です。
FLEXISPOTの現行のオーソドックスな電動昇降式デスク「E7」との比較表が下記のとおり。
SANODESK E150 | FLEXISPOT E7 | |
---|---|---|
対応天板サイズ | 120cm×60cm | 120-200cm×60-80cm 厚み≥2cm |
昇降範囲 | 73-121cm | 58-123cm |
耐荷重 | 50kg | 125kg |
昇降速度 | 25mm/s | 38mm/s |
操作パネル | 物理ボタン | タッチパネル |
脚部カラー | ブラック/ホワイト | ブラック/ホワイト |
梱包重量 | 29.4kg | 35.6kg(天板なし) |
機能 | メモリ機能 サイドフック 充電用USBポート(Type-C) 充電用USBポート(Type-A) 障害物検知 | メモリ機能 ロック機能 障害物検知 |
同梱品 | 天板込み | 天板別売り |
定価 | 27,800円 | 51,700円(脚部のみ) 64,900円〜(長方形天板セット) 73,700円〜(カーブ型天板セット) |
全体的な性能は価格が脚部のみで倍近くあるE7のほうが当然高いです。昇降範囲が広いうえに昇降速度も早いので魅力的に見えますが、どちらのタイプも使っている僕からすると体感はそこまで変わりません。
E7の最大の魅力は脚の幅を変更することができる点で、これにより幅120-200cm×奥行60-80cmの範囲で自由に天板を選ぶことできます。価格を抑えるよりも好みの色や広さを優先したいという人はE7、価格を抑えて最大限のコスパで電動昇降式デスクが欲しいひとはSANODESK E150を選ぶのがいいでしょう。
天板を自由にカスタマイズしたいならE7
コスパ最高!低価格で電動昇降式デスクが欲しいならE150
カラーバリエーションは2種類
SANODESK E150は脚部のカラーバリエーション、ブラックとホワイトの2種類があります。
残念ながら天板のカラーバリエーションはありません。コストを抑えるために天板を絞っているのは理解できますが、個人的に天板の色味にある程度選択肢があったら嬉しいなと感じます。
SANODESKとFLEXISPOTの違い
製品説明とは少々脱線しますが、SANODESKとFLEXISPOTの違いが気になる人のために解説しておきます。
SANODESKはFLEXISPOTの通販限定の専売ブランド、つまりサブブランドです。公式サイトではなくAmazonや楽天で販売するブランドとなっているだけで、製造と販売を行っているのは大元のFLEXISPOTです。
つまりSANODESKだからと言って製品クオリティが落ちたりすることはないので安心してください。
SANODESK E150の同梱品と組み立て
SANODESK E150の価格以外のメリットが梱包が軽くてコンパクトなところです。
梱包重量が29.4kgと充分重くはありますが、僕がそのまえに購入した昇降デスクは脚部のみなのに36kgぐらいあったのでそれと比べるとかわいいものです。サイズも大きかったので廊下を通って狭い部屋で開封するのも一苦労でしたが、SANODESK E150ぐらいなら余裕があります。
とはいえ、それでも充分に重く大きいので女性の方は誰かと一緒に運んだり組み立てたりしたほうが安心です。
同梱品
天板も込みなのでずいぶんスマートに収まっているなというのが第一印象でした。
開封してパーツを取り出してもとてもシンプル。同梱品としては天板と脚部、足部分、天板下に取り付ける収納ボックス、ケーブルやネジ類、ドライバーです。六角レンチだけじゃなくてプラスドライバーまで付属しているのが親切。
組み立てはシンプル
組み立ては非常にシンプルで、付属のマニュアルさえ見れば誰でも問題なく組み立てられます。
シンプルに天板に脚部をくっつけ、足をくっつけ、収納ボックスをくっつけ、電源ボックスをケーブルで繋ぐだけで完成です。天板の両サイドに取り付けるフックもあるので忘れずに。ドライバーでくっつけるだけです。
自分で天板を用意して、場所を測ってからネジ穴をあけて……ということをしなくていいので非常にラクでした。20-30分もあれば余裕で完成します。
SANODESK E150の外観
完成したSANODESK E150がこちらです。非常にシンプル。
天板サイズは120×60cmで大きくはありませんが決して小さすぎることもなく、勉強はもちろんモニター1枚置いてデスク作業するには充分な広さです。ただ、デスクトップパソコン本体をデスクに置いたうえでモニター2枚を並べるのは難しいかなといったところ。床に本体を置いてしまえばデュアルモニターも可能です。
とりあえずサイズ感を把握してもらえるよう、24インチのモニターとPS5と本を並べてみました。配線が汚いのは目をつむってください。広々しているといった感じではありませんが、デスクワークは余裕でこなせるちょうどいいサイズ感です。
天板右側には昇降させるためのリモコンが設置されています。矢印ボタンで高さを自由に変えられる上に、しっかり昇降具合を4パターン別に記憶する機能も備わっています。座っているときはこの高さ、立っているときはこの高さ、と固定できるので毎回微調整する必要がなくてラクです。
また、リモコンの脇には給電用のUSBポート(Type-CとType-A)があります。スマホ等の充電に便利。
天板の両サイドには付属のフックが取り付けられます。フックの耐荷重は4.5kgなので、ヘッドホンなどの小物はもちろん荷物の入ったリュックサックもかけることができます。
天板の裏面には収納ボックスを備え付けています。昇降デスクの電源を置く場所となっていますが、他にもゲーム機などの家電系の電源ボックスを収納ボックスに置いておけば配線でごちゃごちゃなりにくくなります。
僕のように天板の裏に電源タップを取り付けてしまえば、デスクから床に伸びるコードが1本だけになってスマートになるのでおすすめです。写真は他の昇降デスクのものですが、SANODESK E150もこれから使い続けるので天板裏に電源タップを取り付けようかなと思ってます。
SANODESK E150を実際に使ってみたレビュー
必要最低限の性能をおさえたことで低価格を実現させた、まさにコスパ最高の電動昇降式デスクだと感じました。
脚部が細めなので安定感が不安でしたが、実際に使用していても揺れ等が気になることはまったくありません。わざわざ天板を掴んで揺らしてみてもなかなかに安定しています。
デスクワーク等で使用するにはまったく問題ないですが、仮に荷物を置いたりする場所にするなら耐荷重が50kgであることは頭に入れておいたほうがいいでしょう。耐荷重ギリギリの状態で地震で揺れたりしたらぶっ壊れそうな予感はします。
昇降範囲がE7よりも狭いですが、高くする分にはまったく問題ありません。身長178cmの僕でもしっかり直立して快適にデスクワークすることができました。E7と比較したときに気になるとしたら低さです。ローテーブルのようにして、ソファに座りながら映画鑑賞してコーラを置いてみたいな想定をしている場合は、そこまで低くはできないので注意が必要です。
チェアに座って作業をする使い方で昇降範囲がネックになることはまずないでしょう。
昇降の速度とモーター音
さすがFLEXISPOTといった具合で、昇降速度もモーター音も特になることはありません。
ただモーター音に関しては、僕が以前からFLEXISPOTの電動昇降式デスクを使っているのもあって耳が慣れてしまっている可能性もなくはありません。普通にウィーンという音はしますが、隣の部屋に響くような音量でもないですし、作業中に鳴るわけでもないので、大体のひとは気にならないとは思います。
サイドフックが地味に便利だけど注意が必要
両サイドについたフックが地味に便利です。僕はヘッドセットをかけています。
以前はフックのないデスクで、毎回使い終わるとコードを抜いて指定の場所にかけにいくようにしていたのですが、おかげでコードを挿しっぱなしでデスク上に放置することなく収納できるのでラクできます。
注意点としてはフックが天板から少しはみ出している点です。
デスクの隣すれすれに別のデスクやら棚やらを置いておくと、昇降したときに隣の物とフックと接触してしまいます。僕の場合、以前から使っていたデスクとL字になるように置いてしまい、うっかり昇降したときに接触してフックが曲がってしまいました。
フックの強度自体がそこまで強くないので、どこかに引っかかると昇降する力でわりと簡単に曲がります。が、逆もしかりで力技で簡単に元の形に戻すことはできます。気をつけましょう。
天板から飛び出ない、あるいは少しだけ飛び出る程度にしてほしかったなあというのが個人的な感想です。
天板の広さと色が気にならなければ買い
コスパ最高。この一言で表せる低価格な電動昇降式デスクで間違いありません。価格に魅力を感じて購入を検討するひとが考えるべきポイントは、主に天板の広さと色が自分にあっているかどうかです。
昇降機能は申し分なく、ほとんどの人は不満を感じることはないでしょう。
ただ、天板の広さと色味はバリエーションがないので、購入後に「もっと広いほうがよかった」「天板の色が床の色と合わなくて気になる……」といったことがないよう考えておく必要はあります。
天板の広さと色が特に気にならない人には、価格以上の価値を感じることができる製品になると思います。
SANODESK E150レビューまとめ
低価格で買えるコスパ最高の電動昇降式デスク「SANODESK E150」のレビューをお伝えしました。
昇降デスクに興味はあるけど高くて手が出しにくい、という人に特におすすめしたい製品となっています。
運動不足が気になるひとや眠気に負けがちなひとには昇降デスクがとてもおすすめなので、低価格で買えるこの機会に昇降デスクデビューを検討してみてはいかがでしょうか?
ではでは、ユトリでした。
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