今回は完全ワイヤレスイヤホン業界のなかで人気急上昇中のAVIOT(アビオット)の製品をレビューしていきます。
AVIOTは日本人の聴覚特性を学んだ見地を活かしたオーディオエキスパートが携わって、日本人の特性に合わせた音響設計とチューニングを施すことが特徴としたオーディオ&ビジュアルブランド。クラシックやジャズのようなアコースティックな曲からEDMやヘビメタのような激しい曲であっても、日本人が心地よく聴ける設計をコンセプトとしています。
安価でありながら高品質な音質と優れたデザインが人気で、多くの製品が売り切れ続出となっています。筆者である僕もAVIOTの表現する音は気に入っていて、数々のAVITO製品を手にとってきました。
今回レビューするのはAVIOTの「TE-D01d」をブラッシュアップさせた新モデル「TE-D01d mk2」です。
音質面やデザイン面はAVIOTの定評通りでありながら、外音取り込み機能やワイヤレス充電にも対応した機能性に溢れたオールマイティーな完全ワイヤレスイヤホンとなっています。つまり、コスパ最高。
- イヤホン単体で連続再生11時間
- ケースとの併用で最大120時間再生
- 15分の充電で2時間再生させる急速充電機能
- ワイヤレス充電(Qi)に対応
- ケースをモバイルバッテリーとして使用可能
- IPX5仕様の防水設計
- 外音取り込み機能が搭載
- TrueWirelessStereoPlusに対応し接続性を安定
- タッチセンサーによる操作を搭載
- アプリを使って音質調整が可能に
ユーザーの要望がふんだんに取り込まれたモデルだから、使っていて楽しい!
TE-D01d mk2の同梱品
- イヤホン本体
- チャージングケース
- イヤーウィング(2色)
- イヤーチップ(標準)×3サイズ
- イヤーチップ(SpinFit)×3サイズ
- イヤーチップ(ウレタン)×2サイズ
- TypeC USBケーブル
- 落下防止ストラップ
- 収納ポーチ
- ユーザーマニュアル他
大きな特徴はイヤーピースの同梱数です。3種類のイヤーピースがそれぞれのサイズ別で揃っています。
標準イヤーピース
最初からイヤホンに装着されている標準タイプです。S/M/Lの3サイズが付属しています。
SpinFit CP355
SpinFitと共同開発されたイヤーチップです。個人的に付け心地が最も良かったです。
ウレタンフォーム
他のシリコン製イヤーピースと材質から違います。
スポンジのような感触で、耳栓のように小さく潰してから耳にいれて、耳の中で元の形に戻る(膨らむ)性質を持っています。
遮音性が最も高いイヤーピースです。2種類のサイズが同梱されています。
イヤーウィング
イヤーウィングは色違いがそれぞれ用意されています。
落下防止用ストラップ
イヤホンに付けることで落下を防止する用の紐が付属されています。落下が心配だったりランニング等に使う場合には安心できますね。
TE-D01d mk2のデザイン
次にTE-D01d mk2の見た目や重さについて確認していきましょう。
外観
僕が購入したのはブラックです。他にも2色のカラーバリエーションがあります。
チャージングケースの蓋は光沢があり、ボディ部分はマットな質感になっています。ブラックは深い黒ではなく若干ネイビーに近い色合いです。
大きさは横6cm、縦5.9cm。厚さは3.4cmでした。
特別小さいわけではありませんが、シンプルに真四角な形状なので収納や持ち運びには不便はありません。
裏面にはタイプCのUSB端子が付いています。ここからコード充電ができる他、モバイルバッテリーとしてスマホなどの充電も可能です。
イヤホンの表面は若干光沢があり、裏面はマットな仕上がりです。サイズは若干大きめな印象があります。
重さ
イヤホンの重さは片側で約7gでした。一般的なワイヤレスイヤホンと大きな差はありません。
また、充電ケースの重さは79gでした。イヤホン収納時には93g程度でiPhoneよりも全然軽い程度です。
【TE-D01d mk2レビュー】魅力的なポイント
TE-D01d mk2の魅力的なポイントを特筆していきます。
バッテリー性能
TE-D01d mk2の大きな特徴のひとつ。
バッテリー駆動の時間です。イヤホン単体での連続再生時間は11時間。ケースと合わせると最大120時間使用できます。
他のワイヤレスイヤホンと比べても驚異的なバッテリー性能となります。丸1日イヤホンを付けっぱで音楽が聴けるメリットはかなり大きいです。
毎日の充電が必須のワイヤレスイヤホンですが、TE-D01d mk2に至っては1日2日充電をし忘れても問題なく使うことができる点が魅力のひとつです。
1日中イヤホンを使うことが多い僕には最高の性能!
ワイヤレス充電
Air podsやAnkerのイヤホンなどでも取り入れられているワイヤレス充電。もはや必須とも言えるぐらいあると便利な機能です。一度ワイヤレス充電を経験すると、もう有線での充電が面倒すぎて使いたくなくなります。
TE-D01d mk2はケースの底面部がQiに対応しています。なので底面を充電器に触れさせるために、立てる必要があります。
そのためスタンド式だと充電は難しいので注意が必要です。
底面を中央部分に触れさせると反応しますが、普通にスタンド式に立て掛けると充電できません。
モバイルバッテリー機能
TE-D01d mk2のケースはモバイルバッテリーとしても使えます。他の完全ワイヤレスイヤホンにはあまりない機能です。
外出時にスマホが電池切れになったらイヤホンの存在意義はなくなります。しかしTE-D01d mk2を使ってスマホを充電することができるので、まさに一石二鳥の機能。緊急時に役立つ機能です。
外音取り込み機能(アンビエンスモード)
お客の要望を叶える形で実現した外音取り込み機能。イヤホンのボタンを押すことで、外の音を拾ってくれるようになります。
カナル型のイヤホンは密閉性が高く、外の音が聞こえづらくなります。外音取り込み機能を使うことで、耳がふさがっている状態でも外部の音が聞こるので便利です。
左右のイヤホンそれぞれのボタンで、外音取り込み機能時の役割が違います。
- 左のボタン:音量を20%まで下げて外音取り込み機能ON/OFF
- 右のボタン:音量を0にして外音取り込みON/OFF
音楽を聴きながら外の音も拾いたいなら左のボタン。誰かと会話するときなど、瞬時に音楽を止めた上で外音を取り込みたい時は右のボタン。といった風にシーンに合わせて使い分けることができます。
イヤホンを外さなくても会話ができるのでラクです。
【TE-D01d mk2レビュー】装着感
実際の装着してみての感想を伝えていきます。
イヤホン自体は少し大きめ
イヤホン自体は付けてみるとなかなかの大きさを感じます。重さは気になりません。
耳の穴に入れるノズル部分が長めなので、耳の大きさによっては結構出っ張ります。
耳が小さい人はイヤホンのお尻の部分が当たって、長時間使用すると痛くなったりする可能性があるなと感じました。
公式では「ポロリ、をもっと少なくする新形状」と謳っていますが、正直コレに関しては全人類に適用できる言葉ではありません。完全に耳の形状によりけりです。
少なくともジムやランニングで使うには心もとない印象があります。動き回る時は落下防止用のストラップ装着は必須でしょう。
豊富なイヤホンピース
とはいえカナル型イヤホンの装着感は、イヤーピースの存在がかなり重要です。
合わないと思っていてもイヤーピースを変えたら超快適になったりします。
TE-D01d mk2は3種類のイヤホンピースに加えサイズもそれぞれ用意してあります。
耳が特別小さい場合は除いて、大体はイヤーピースで装着感は改善できるでしょう。
【TE-D01d mk2レビュー】操作性
タッチセンサーのメリット
イヤホンのロゴマークの部分はタッチセンサーになっています。
ボタン式ではなく触れるだけで反応してくれるため、イヤホンが押し込まれる圧や耳のなかで擦れる音が聞こえるみたいなストレスはかかりません。
左右それぞれで別の操作ができるので便利です。
操作 | 左耳 | 右耳 |
再生 | 1回タップ | 1回タップ |
停止 | 1回タップ | 1回タップ |
曲送り | – | 2回連続タップ |
曲戻し | – | 3回連続タップ |
音量を上げる | 3回連続でタップ | – |
音量を下げる | 2回連続でタップ | – |
操作性も高く反応も良いので、とても扱いやすいイチオシポイントです。
あえて言うなら、イヤホンの調整しようとちょっと触れたら曲が停止してしまう…みたいなことも起こりえます。
【TE-D01d mk2レビュー】音質
中低音の重厚感が心地よい
TE-D01d mk2は特に中低音の重厚感が気持ち良いです。
ベースの音やバスドラムのキック音もはっきりと聴こえます。
低音の強さと比べると高音は可もなく不可もなくと言った感じで、解像度は高めですが伸び切ってはないかなという印象はあります。ただ低音と比べているだけで普通に良い音は聴かせてくれます。
AOVITは日本人の耳に合う音を追求してイヤホンを開発しています。
まさにその通りで、邦楽ロックなんかを聴くにはバランスが良く、価格対で考えると音質面でのコスパは非常に高いです。
専用アプリ「AVIOT Sound XXX」がリリース
AOVITは専用アプリ「AVIOT Sound XXX」をリリースしました。
タッチセンサー機能のカスタマイズやファームアップデートで、さらにTE-D01d mk2が使いやすくなりました。
アンビエンスモード時に起こっていたホワイトノイズもなくなり、不満がほぼなりました。
さらには細かい音質の調整ができるイコライザーが搭載されているので、今後より音楽を楽しむことができるようになります。
【TE-D01d mk2レビュー】気になる点
僕が使っていて気になる点も正直にお伝えしていきます。
- 収納時のイヤーウィング
- タッチ操作時の音
以上2点が使っていて気になった部分です。
収納時のイヤーウィング
イヤホンをケースに収納するとき、イヤーウィングがしっかり穴に入るよう若干の気を配らないといけない点です。
すぐに慣れますし、もう慣れました。ただ一番最初に気になった点ではあるのでお伝えしておきました。
上記の写真の状態だと、ケースの蓋がイヤーウィングを噛んでしまい蓋が閉まりません。
こんな風に中に入れ込むよう注意しないといけません。
最初に言った通りすぐ慣れますし僕ももう気になっていないので、そこまで強く主張したい欠点ではないのかなと感じています。
タッチ操作時の音
タッチセンサーに触れて操作をしたときに「ポン」と音がなります。
これは別に良いですし気にしていない買ったのですが、例えばシャッフル再生時に何度も曲送りをしたとき。つまり何度もタッチしまくってるときですね。
何度も「ポン、ポン、ポン、ポン」と聞こえるのが少々うっとおしいです。何度も曲送りするならプレイリスト変えたり自分で選曲するなりしたら良い話なんですけど、たまに「聴きたい曲がくるまで曲送りしまくる」みたいなときがあるので、そのときだけ気になります。
アンビエンスモード時のホワイトノイズ
アンビエンスモード(外音取り込み)をONにしたとき後ろの方で「サー」とホワイトノイズがかすかに聞こえるんですよね。
購入当初は気になる点として挙げていましたが、ファームアップデートで改善されました。ホワイトノイズもなくなり、より快適に外音取り込み機能を使うことができるようになりました。
【TE-D01d mk2レビュー】魅力的なポイント
音質を含め魅力的なポイントはお伝えしていますが、個人的に特に気に入っている点を挙げていきます。
- バッテリー容量が大きい
- 音声ガイダンスがかわいい
バッテリーの容量が大きい
使っていて最も助かるなと感じるのは「バッテリー容量」です。
連続再生11時間のおかげで、半日使いっぱなしでもバッテリーが切れることがなくて気に入っています。
半日使ってショッピング、家に引きこもって仕事や作業をし続ける際など、とにかくずっと使い続けられるという点は他の完全ワイヤレスイヤホンではなかなか体現できていません。
また、うっかりイヤホンケースの充電を忘れた翌日でも、バッテリーを気にすることなく普通に使えるのも地味に嬉しいポイントです。
音声ガイダンスがかわいい
人によっては気にならないポイントかもしれませんが、音声ガイダンスかわいいです。
いや、かわいいかどうかは重要ではなく、機械っぽいボイスではなく人間味のある声で収録されている点が個人的に魅力のひとつだと感じています。
ほとんどの完全ワイヤレスイヤホンは「接続しました」などのボイスが機械チックなのですが、無機質な感じが結好きではないんですよね。その点AVIOTのガイダンスボイスは人間味のあるかわいい声で案内してくれるので楽しいです。
イヤホンを耳につけたときの「接続しました」という声が流れたときに、思わず笑ってしまうほど可愛い声が聞こえます。
AVIOTの音声ガイダンス用に声優が起用されています。有名なので言えば、2019年7月に発売された「TE-BD21f-pnk」では花澤香菜の声が収録されています。
今回のTE-D01d mk2はおそらく前機種と同じ声優の伊藤あすかさんというプロの声優が音声ガイダンスをしているので、とても心地の良い声なんですよね。
音の表現だけでなくガイダンスボイスすらも心地よいAVIOTのこだわりが感じられます。
TE-D01d mk2徹底レビューまとめ
本記事ではTE-D01d mk2のレビューについてお伝えしました。
長時間稼働ができるバッテリーとワイヤレス充電、さらに外音取り込み機能。欲しい機能をふんだんに取り込んだにも関わらず、音質はしっかりAVIOTクオリティが炸裂しているコスパ最高の完全ワイヤレスイヤホンでした。
AVIOTの完全ワイヤレスイヤホンは注目度がどんどん上がっているので、今後のラインナップにも期待したいです。
AVIOTは他にもレビューしていて、おすすめのAVIOTの完全ワイヤレスイヤホンの記事もあります。AVIOTの完全ワイヤレスイヤホンに興味があるひとはぜひチェックしてみてください。
それでは、今日はこれにて。ユトリ(@akainochan)でした。
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