Ratta(ラッタ)より読書もできる書き心地最高の「Supernote A5X」が新たなに販売されることになりました。
僕は外出時の持ち物として、仕事用にMacBookとiPadにくわえ、読書用としてKindle Oasisをバッグに入れています。もちろんiPhoneも。常用的な仕事はMacBookで行い、手書きでのメモや図面はiPad、さらに日々ふと思いついたメモなんかはiPhoneでとるようにして、移動中の隙間時間はKindleで読書をしています。
読書中にアイデアが浮かんだらiPhoneかiPadを取り出すのですが、なんとも億劫なのはい否めません。持ち歩くデバイス数が多いこともあってバッグも重たくなりがち。
今回紹介する「Supernote A5X」をメンツに加えることでKindleとiPadを持ち歩く理由がなくなりました。荷物の総重量はへり、不意に浮かんだアイデアも煩わしさゼロでメモがとることができるので、まさに1台2役のスグレモノです。
「Supernote A5X」は10.3インチの大画面で、わずか380gの厚さ7mmという身軽さも持ち合わせながら紙のような書き心地と、さらにKindleによる読書の両立を叶えてしまう夢のようなタブレット型デバイスです。
電子ペーパーディスプレイにって書き心地だけでなく、見る側でも紙のような質感を実現。ブルーライトによる目への負担もありません。また、PDFやMS Officeの閲覧やクラウドによるファイル共有もできる使い勝手さも申し分なし。
今回はそんな「Supernote A5X」のレビュー記事と題して、メーカー様より提供いただいた実機を用いて実際の使い心地をお伝えしていきます。
Ratta(ラッタ)のデジタルノートSupernoteとは
Ratta(ラッタ)は2016年に電子ノートSupernoteをブランドを立ち上げ世界的に展開しているメーカーで、「Supernote」シリーズはE-ink技術を採用した電子ペーパーディスプレイのタブレット型デバイスとなっています。
紙のような画面表示だけでなく、FeelWrite自己回復フィルムという独自の技術を採用し、ペンを走らせてるとディスプレイが紙のように凹みリアルな書き心地を感じることができます。自己回復という名の通り、凹んだ画面はもとに戻るので心配無用です。
前機種である「Supernote A5」とは中国を中心に人気を博し、今回クラウドファンディングサイトMakuakeにて新モデル「Supernote A5X」を発表しました。OSやソフトウェア周りの内部仕様を中心にブラッシュアップされ、一層使い心地が向上したようです。
SupernoteにはA5サイズ(10.3インチ)とA6サイズ(7.8インチ)の2種類のサイズがあり、A6サイズのほうが先に発売されています。
僕が確認した限りではAmazonで在庫切れが続く人気ぶりで、レビューでも「書き心地が最高」と高評価続出でした。
A6サイズ(7.8インチ)
A5サイズ(10.3インチ)
Supernote A5Xの外観デザイン
Supernote A5Xの外観デザインや仕様について見ていきましょう。
製品名 | Supernote A5X |
---|---|
スクリーン | 10.3インチ モノクローム電子ペーパーディスプレイ |
解像度 | 1404×1872;226PPI |
プロセッサー | クアッドコア Cortex-A35 |
メモリ | 2G RAM |
ストレージ | 32GB |
充電端子 | USB-C |
バッテリー容量 | 3,800mAh |
Bluetooth | 5.0 |
OS | Android Chauvet |
白を基調とした、シックというよりはカジュアルな印象を受けるデザインです。
- Supernote A5X本体
- Supernote Pen
- 専用カバー
- クイックガイド
- USB-A to USB-Cケーブル
- Supernoteロゴステッカー
同梱されるカバーとペンは3種類から選ぶことができます。
専用のカバーはSupernote A5X本体の背面の溝に、カバー内部の爪を引っ掛けるようにして装着します。
斬新な仕組みですが、簡単に着脱できるうえに事故で外れてしまうことのないので安心です。
カバーを装着するとビジネスシーンにも似合うフォーマルな印象に変わります。付属のペンもカバー引っ掛けてセットで持ち歩くことができます。
筐体の上辺には電源ボタン、下部には充電用のUSB-C端子が備わっています。
カバーを閉じるとSupernote A5Xが自動でスリープモードに切り替わり、カバーを開くと起動する嬉しい仕様なので、裸で使わない限り電源ボタンを押す機会はめったにありません。
付属のペンはワコム社の技術「Wacom G14」を使って開発されたペン先0.7mmの硬さH3のスタイラスペンとなっており、極細の線も綺麗に描くことができます。
ディスプレイサイズは10.3インチとメモにも読書にも十分なサイズ感。にも関わらず厚さは7mmなのでバッグにもスルリと入ります。
Supernote A5X本体の重さは約380gで、カバーとペンをセットにしても560gと持ち運びで苦痛になりづらい重量感となっています。
バッテリーは3,800mAhと大容量。公式によると1日6時間使用するヘビーユーザーであっても1週間に1度の充電で十分とのこと。1日2時間程度の使用なら2週間近くはもちます。
ストレージ容量は32GBで、2MGの書籍データなら約10,000冊を収容可能。メモやPDFのサイズもそこまで大きくないので、ヘビーユーザーであっても容量不足で困ることはないでしょう。
また、DropboxやSupernote独自のクラウドも使用できるので、実質的に無限のデータを保存・閲覧することが可能です。
A6サイズ(7.8インチ)
A5サイズ(10.3インチ)
Supernote A5Xの特徴と使い方
Supernote A5Xの活用方法は多岐に渡りますが、主にペンを使ってのメモ書きや描画に役立ちます。
- 手書きのメモをとる
- 図解や絵やなどを描く
- PDFやMS Officeの閲覧と編集
- メールの確認
- Kindle本による読書
電子ペーパーという特性をふんだんに活かした使い方をすることができます。ミーティング時のメモはもちろん、アイデアを書き留めるノートとしてやイメージを図解に落とし込むことも可能です。
なんといってもKindle搭載によって電子書籍リーダーとしても使うことができるのは大きなメリットと言えます。
Supernote A5Xの使い方はいたってシンプルです。
ディスプレイ横にあるラインを指でスワイプするとメニューが表示されるので、使いたい機能をタップして表示させます。
メモや図解、絵を書きたい場合はメニューから「ノート」を選択すれば、すぐにペンを走らせることができます。
また、白紙だけでなく8mm罫線やレター形式など複数のノート形式を選べて、さらに描く線の種類や太さも変更できるので、自由帳よりも自由なスタイルで活用可能です。
メニューの「Supernote」とタッチすると設定画面が開かれ、Wi-Fiや同期設定、Kindleアプリの追加などを行うことができます。
A6サイズ(7.8インチ)
A5サイズ(10.3インチ)
Supernote A5Xレビュー
Supernote A5Xを実際に使ってきた感想をレビューとしてお伝えしていきます。
電子ペーパーだけどレスポンスは早め
Supernote A5Xは電子ペーパースクリーンという仕様ながら、想像以上にレスポンスが早く快適です。
Kindle端末を始め電子ペーパーデバイスを使ったことがある人は分かると思いますが、スマホやタブレットとスクリーンの仕様自体が違うためレスポンスが遅くなります。
例えばメニューを開いてノートをタップしたとき、資料の次のページを開こうとしたとき、どうしても次の画面に移動するのに一瞬残像が入って動作のモッサリ感が否めません。仕様ではありますが、スマホのようなサクサク動作をイメージしていると煩わしさを感じるでしょう。
そんななかでもSupernote A5Xは、電子ペーパーながら結構サクサクで扱いやすいです。Kindle端末を操作するとき以上のレスポンスの早さを感じます。
書き心地はiPad以上に快適
Supernote A5Xの最も評価すべき点は書き心地と言えるでしょう。
付属のペンをSupernote A5Xの画面上で走らせた第一の感想は「本当に紙みたい!」と感動したレベルです。iPad ProとApple Pencilを持っている僕ですが、リアルな質感という意味ではSupernote A5Xのほうが上をいきます。
描写時のペンの動きと、画面に描かれる線も遅延なくしっかりと追従されて、素早い動きで書いていてもストレスを感じることはありませんでした。質圧もしっかりと反応します。
メモ用の画面を出すのも即時ですし、メモは紙派だという人にも一度は試してほしいと思うほどの快適性です。
大画面でKindleを読めるのが最高すぎる
多くの電子ペーパーデバイス利用者が願い、そして僕個人としても「Supernote A5Xが欲しい」と思わせてくれたのがKindle本が読めること。
AndroidなのでアプリのUIも同じなので扱いづらさもなく、もちろん他のデバイスの読書進捗なども引き継がれるので便利に利用できます。普段使っているKindle Oasisよりも大画面で、しかも電子ペーパーなので同じように目に優しい仕様となっているので使わない手はありません。
アプリ上での動作だからか、Kindleデバイスと比べるとページめくり等の動きが若干遅く感じますが許容範囲内です。
ただKindle本を読むようになってひとつ気になったのが、バックライトがないという点。電子ペーパーかつ光源がないので目には優しいのは間違いないですが、読書するシーンを広げるという意味ではバックライトは欲しかったなと思ったのは正直なところです。暗所では読書することができません。
目への負担を和らげたい、長時間の読書をしたいという人は別途でKindleを持っておくのがおすすめ。僕は家用でKindleを使っているよ。
Supernote A5Xレビューまとめ
Supernote A5Xを実際に使ってきたレビューをお伝えしてきました。
今後の要望としてはバックライトが欲しかったというぐらいで、他は文句なしの機能と性能となっています。
- 議事録用のメモ帳
- アイデアをまとめる図の作成
- PDFファイルの閲覧や編集
- Kindleで読書
Supernote A5Xは日常的なメモ帳代わり兼読書デバイスとしてだけでなく、ビジネスシーンでもノートとして使うことができる相棒としてぴったりです。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
A6サイズ(7.8インチ)
A5サイズ(10.3インチ)
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