会社外からのテレワークや、パソコンやスマホを使ってのビデオ会議をする機会がどんどんと増えている昨今。Bluetoothで気軽にペアリングして会話をするためのワイヤレスイヤホン、ワイヤレスヘッドホンの需要はどんどんと高まっています。
テレワークやビデオ会議でイヤホン・ヘッドセットを選ぶうえで重視したいのはマイク性能やバッテリー性能です。
会議では上司や取引先相手との通話もありますし、自分の声は可能な限りクリアに届ける必要があります。また、カフェなどの環境音がある場所では、声のみをしっかり拾うノイズキャンセリング機能も必須です。
1日テレワークの場合は、仕事中にイヤホン・ヘッドセットを装着しっぱなしの人も多いでしょうし、長時間の稼働にも対応できるロングバッテリーも欲しいところです。ただ、イヤホンやヘッドセットを長時間の使用することで弊害も生まれます。
イヤホンやヘッドホンのデメリット
- 声をかけられても反応できない
- 長時間の装着で耳が痛くなる
例えば、家族のいる自宅でのテレワーク中。奥さんや子供から声をかけられても、イヤホンやヘッドセットで耳を塞いでいると気づきにくいです。会議中じゃないとしても、仕事中に音楽を聴いていれば、肩を叩いてもらわないと反応できません。
また、長時間の装着によって耳の穴が痛くなったり、ヘッドホンの締め付けで頭が痛くなった経験を持つ人は多いでしょう。
そんなイヤホン・ヘッドセットのネックを解消した、テレワークに最適すぎるヘッドセット「AfterShokz OpenComm」を本記事では紹介・レビューしていきます。
AfterShokz OpenCommは耳を塞がない骨伝導ヘッドセットで、耳をふさがずに音を聞くことができます。誰かに声をかけられても気づけますし、長時間使用しても疲れや痛みがでにくいのでテレワークの強い味方になります。
イメージが付きにくい場合は、まず公式の製品PV動画をご覧ください。
- 長時間使用しても疲れや痛みがでにくい
- 耳を塞がないため外部音に気づける
- 最大16時間の連続通話ができるロングバッテリー
- 騒がしい環境でも声を拾うブームマイク搭載
- ハードケース同梱で持ち運びもしやすい
テレワークでも職場でも、またプライベートでの音楽鑑賞としても便利に使えるAfterShokz OpenCommをレビューしていきます。
AfterShokz OpenCommのスペックと特徴
製品 | OpenComm |
---|---|
メーカー | AfterShokz |
装着型式 | 骨伝導ワイヤレス |
カラー | ブラック・ライトグレー・スレートグレイ |
Bluetooth Ver | Bluetooth5.0 |
プロファイル | HSP/HFP/A2DP/AVRCP |
連続使用時間 | 最大8時間の音楽再生 最大16時間の通話 |
待機時間 | 最大2週間 |
充電時間 | 60分 |
急速充電 | 5分の充電で約2時間の通話に対応 |
重量 | 約33g |
防塵防水規格 | IPP55 |
保証期間 | 購入日より2年間 |
その他機能・性能 | DSPノイズキャンセリング搭載のブームマイク Qualcomm3024搭載 NFCペアリング フルチタンフレーム |
特筆したい特徴としては、ノイズキャンセリングブームマイクの搭載と丸1日使えるロングバッテリー、わずか33gと軽量です。また、保証期間は購入から2年間に対応しているのも嬉しいポイント。
各性能、機能性についてのレビューは詳しく後述します。
カラーバリエーションは3色
カラーバリエーションはスレートグレー・ライトグレーにくわえて2021年3月にブラックが追加されて計3色展開となっています。
ブラックとスレートグレーは色合いには大きな差はありませんが、スレートグレーの場合はボタン部がオレンジだったりと若干のポップさが加わっている印象です。
シックにいくならブラック、かわいさを加えたいなら白がまじったライトグレーといったところでしょうか。本記事ではスレートグレーをレビューしています。
AfterShokz OpenCommの開封レビュー
同梱物
- OpenComm本体
- 収納用ハードケース
- 充電ケーブル
- 説明書類
AfterShokzの骨伝導シリーズは他にもレビューしていきますが、同梱物が洗練されてきている印象です。
以前の製品には付属していた耳栓がありませんが、AfterShokz OpenComm本体+αを収納できるハードケースが付いています。
イヤホンと違ってポケットに入れられるものではないので助かります。
充電ケーブルは専用の端子となっており、代えがきかないので失くさないように注意しましょう。
説明書は日本語にもしっかりと対応しており、ペアリングから操作方法まで詳しく載っています。海外製品にありがちなおかしな日本語でもないので安心です。
デザイン
AfterShokz OpenCommのデザインについて見ていきます。
本記事でレビューしているカラーはスレートグレーです。全体がグレーベースで操作部まわりはブラック、ボタンがオレンジとシックながらポップさも兼ねた印象となっています。
フルチタンで構成されたスタイリッシュな形状で、触り心地はシリコンのようにサラサラとして気持ちいいです。
装着方法として後頭部から耳にかけるような構図で、一時的に外す場合は首にかけることもできます。
耳のフチに沿うように乗せるのですが、メガネをかけていても干渉せずに問題なく装着することができます。
操作用のボタンは3つで、すべて右側に配置されています。
耳の前側にある音を発する箇所には、音楽再生や通話の応答などを操作するマルチファンクションボタンが搭載。
耳の後ろ側に位置する部分には音量ボタンが配置されています。
音量ボタンと隣接するポートに、付属のケーブルを接続することで充電が可能です。マグネット式なので接続に力を込める必要はなく、ケーブルを寄せればパチっとハマるように繋がります。
充電時にはロゴの部分に埋め込まれているLEDインジケータが赤く点灯します。充電完了時には赤から青に変わります。
左側には頬までの長さのブームマイクが外付けされています。内臓マイクではないというだけで性能の高さが分かります。外付けして口元に近づけることで集音性を高めているのでしょう。
約270°スイングするので、マイクを使わないときには耳側に回して目立たなくすることが可能です。
耳の後ろ側に位置する部分にはNFCのロゴがあります。対応しているスマホなら、かざすだけで簡単にペアリングすることができます。
重さと大きさ
大きさは手のひらにちょこんと乗る程度。頭を半周取り囲むように装着するので若干大きそうなイメージがありましたが、小さくスタイリッシュな印象です。
なにより、チタンフレームなだけあって実測値で33.9gという軽量さが素晴らしい。外に持ち出すときにも負担になりにくいです。
AfterShokz OpenCommの使用してのレビュー
実際にAfterShokz OpenCommをしばらく使ってきたうえでレビューをお伝えします。
周囲の音も聞こえるが便利
外部の音を遮断するアクティブノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンが流行っていますが、状況によっては逆に外部音を把握しつつ使いたい場合もあります。
- 外での移動を安全に行いたいとき
- 自分以外の人が同じ空間にいるとき
- 別デバイスからの音も同時に聞きたいとき
AfterShokz OpenCommは耳を塞がない骨伝導ヘッドセットなので、しっかりと外部の音を把握した上で通話や音楽鑑賞をすることが可能です。
会社や自宅でのテレワーク時、誰かに声をかけられてもすぐ気づくことができます。
通話をしたり、誰かと会話したり、運転したりと1日での動きが多い場合でもAfterShokz OpenCommなら付けっぱなしで問題なく過ごすことができます。
長時間の使用ができる装着感
ヘッドホンは長時間使っていると首が疲れます。イヤホンは普段から6時間以上装着し続けてることが多々あるのですが、いつも耳が痛くなって外すことになります。
AfterShokz OpenCommでは、軽量かつ耳の穴に挿し込まない様式なので、長時間装着して発生する疲れや痛みがでにくいのがメリットのひとつです。
耳の上に乗せるようにして装着するので、耳の上側が痛くなるのを懸念していましたが、少なくとも僕の場合は痛みを感じることはありませんでした。非常に快適です。
ただ、初めて装着した際は存在が気になってしまいました。一般的なヘッドセットとは装着方式が違うので、装着に対する慣れは必要かなと感じます。
ノイズキャンセリング搭載のマイクが優秀
AfterShokz製なので心配はしていませんでしたが、やはりマイクはかなり優秀です。
なによりノイズキャンセリング機能が素晴らしく、風の強い外で音声を通話をしても風切音をほとんど拾うことなく声がしっかりと届きました。
音声もクリアで聞きとりやすいので、ビデオ会議等の用途にはぴったりです。屋内外問わず音声通話をしたい人には強くおすすめしたい性能となっています。
ロングバッテリー搭載で丸1日使える
長時間使用するにしても、バッテリー性能が低ければ使いようがありません。
僕は普段AirPods Proを使う機会が多いのですが、仕事に没頭しているとすぐに電池がなくなってしまう印象です。だいたい6時間ないぐらいです。これが結構なストレス。
AfterShokz OpenCommは通話時間最大16時間というロングバッテリーとなっています。音楽再生でも連続最大8時間なので、仕事中ずっと使っていても問題ないレベルです。
また、バッテリーが切れてしまった場合でも5分間だけ充電すれば最大2時間使用できる急速充電にも対応しています。
音楽も十分に楽しめる音質
テレワークやビデオ会議用途としては十分な性能と誇るAfterShokz OpenCommですが、音楽鑑賞も問題なくできます。
というより、そこらの安いイヤホンより音質がいいです。
骨伝導なので低音は1枚なにかを間に挟んだような弱さですが、中高音域はクリアで普通に楽しむことができます。また、イコライザー機能があるので、音楽鑑賞に適した低音調整も可能です。
もちろん、普段から高性能イヤホンを使っている人にとっては全然物足りないのですが、外部音を把握できるメリットとあわせて、家事や筋トレ中の「ながら聴き」に使うのに最適です。
ながら聴きとして相性がいいのは外でのランニング等のスポーツですが、テレワークメインの用途向けなので外付けのマイクが邪魔なのは否めません。
スポーツ用途ならOpenMoveがおすすめです。マイクも内蔵なのでより軽量でサウンドクオリティも高いです。

他の人と一緒のときはイヤホンは付けづらいですが、骨伝導なら誰かと会話中に音楽鑑賞できるのはメリットのひとつですね。
AfterShokz OpenCommのペアリングと操作
AfterShokz OpenCommのペアリングと操作方法はシンプルで簡単です。
ペアリング方法
音量+ボタンが電源ボタンを担っており、長押しすることでペアリングモードにすることができます。ペアリングモード中はLEDインジケータが赤と青交互に点滅します。
点滅している状態でスマホのBluetooth画面から「OpenComm by AfterShokz」を選択すればペアリング完了です。
操作方法
AfterShokz OpenCommの操作は右側のマルチファンクションボタンと音量ボタンを使って一通りできます。
マルチファンクションボタンの操作
1回押し | 音楽再生/停止 |
音楽再生時に2回押し | 曲送り |
音楽再生時に3回押し | 曲戻し |
着信時に1回押し | 電話に出る |
通話時に1回押し | 通話を切る |
着信時に2秒長押し | 着信拒否 |
音楽停止時に2回押し | 最後に発信した番号へリダイヤル |
音楽停止時に2回押し | 音声アシスタント |
音量ボタンの操作
音量+2秒長押し | 電源オン |
音量+3秒押し | 電源オフ |
通話時に音量ボタン2秒長押し | ミュート |
音楽再生時に音量ボタン3秒長押し | イコライザー切り替え |
音楽停止時に音量ボタン1回押し | バッテリー残量確認 |
音楽再生時に音量ボタン1回押し | 音量調整 |
音楽再生時の操作や通話時の操作はすべてAfterShokz OpenCommのボタンで完結させることができます。
AfterShokz OpenCommレビュー|まとめ
AfterShokz OpenCommはテレワークやビデオ会議、通話用に最適化された骨伝導ワイヤレスヘッドセットです。
OpenCommがおすすめな人
- 1日中イヤホンやヘッドホンを着けている人
- ビデオ会議や通話する機会が多い人
- 長時間の運転を仕事にしている人
- 高品質の音声で通話をしたい人
- 誰かがいる環境でもイヤホンを着けたい人
高品質マイクと骨伝導の特性が活かされたヘッドセットAfterShokz OpenComm一択と言っても過言ではないレベルです。イヤホンの長時間使用へのストレスを抱えているなら、ぜひ試してほしい製品となっています。


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